丁寧な言葉を使いたい、、という気持ちが先走って2重敬語になったり、メールでいたしますやいただきますを漢字にした方が丁寧でかっこいいよね、ということで致しますや頂きますにしたりとか、ありますよねー。。
あれ、、、ないかな??
尊敬語、謙譲語
誰かに敬意を表するために、尊敬語や謙譲語があります。尊敬語は相手を高めることで敬意を表し、謙譲語は自分を下げることで相対的に相手を持ち上げ、敬意を表するものです。
たとえば、言うの尊敬語はおっしゃる、そして謙譲語は申す、です。
- 例:あなたは、おっしゃいました
- 例:わたしは、申しました。
このように使い分けるわけですな。
尊敬語や謙譲語は、使うか使わないかは選べばいいけれども、使いたいときに使えないのはちょっと困ります。そして普段使わないと、やはりなかなか出てこなかったりしますし、なんとなく耳で聞いてる間違い言葉なんかを使ったりもしちゃうわけです。
たとえば、するの尊敬語はなさる、謙譲語はいたすですが、これが結構間違えやすい。
- 誤:どちらにいたしますか?
よく聞くフレーズですね。そして自身も何度も使った覚えのある言葉です。。。
もう一度書きますが、するの尊敬語はなさる、です。上記だと謙譲語になっちゃってますね。
- 正:どちらになさいますか?
文字で書くとわかるけど、言葉だけでやっていると、特に反射的に使おうとすると間違えちゃう。普段から慣れておきたいですね。
意味や使い方が変わる
さて、尊敬語や謙譲語は、会話だけで使用するものではありませんね。文字で書くときにも使用します。メールとか。
で、メールで丁寧に書こうとして、間違えちゃうわけですよ。
- 誤:よろしくお願い致します。
上記は、間違いだったりします。致しますのように漢字にすると、イメージとしては以下になりますな。
- 誤:そのお菓子を食べて見る。
これだとすぐに間違いに気づくけど、致しますだとなかなか気づかない。とりあえずひらがな、と覚えておきましょう。
あと頂きますも間違えやすいと思う。
- 誤:見て頂けないでしょうか。
上記も同様ですな。ちなみに以下だと2重敬語でやっぱり駄目です。
- 誤:拝見いただけないでしょうか。
拝見は見るの謙譲語、いただくはもらうの謙譲語だからですね。ご覧いただけないでしょうか、が正しいです。
あとは貴社、御社も使いわけがあったりします。貴社は書き言葉、御社は話し言葉です。御社ますますご盛栄のことと云々、とか言わないですもんね。でも文章で書いている中で登場させると、御社と書いちゃったりすることもあったかもしれない。。。
ちなみに弊社はどっちでも使える便利な言葉です。
このあたりはちょっとしたことかもしれないけども、使いこなせて損はなく、そして使いこなせないと損はあるかもしれない。普段から少しずつ使っていくとよさそうです。
それにしても尊敬語とか謙譲語とか難しいね。いただけないでしょうかと、くださいませんかを、違いを理解しながら使いこなすのは至難だっての。。。
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