論理的に正しいとは、きちんと筋道を立てて考えられていること。そこに間違いや矛盾がないこと。でも結構間違えちゃうもので、そういった間違いに気づけるようになりたいな、と思ったりします。
で、新版 論理トレーニング 野矢 茂樹 (著) を読んで、個人的に特に面白いと感じたところをご紹介
演繹
演繹とは、一つの前提が正しい時、その前提から導かれた結論も正しいことを言うらしい。考え方としては以下。
・その店は夜の10時を過ぎると閉まる。今、その店は閉まっている。だから今は夜の10時以降だ。
・ペンギンは鳥だ。そしてあそこにいるのは鳥だ。だからあの鳥はペンギンだ。
こんな感じ。。。
他にもこんなのはどうだろう。
・その店は夜の10時を過ぎると閉まる。今は夜の10時以降ではない。だからその店は開いている。
・ペンギンは鳥だ。あれはペンギンではない。だからあれは鳥ではない。
さらっと読んでると、間違いに気づかなかったりする。。。のは自分だけかなあ。
逆、裏、対偶
昔習った気がするけど、これがそんなに重要だとは思っていなかった。数学苦手。でもこれがわかっていると、さっきみたいな間違いはしないんだってさ。
逆、裏、対偶は簡単に言うと、以下。
AであればBというものがあった時、
逆:前と後ろを交換する。BであればA。
裏:どちらも否定する。AでなければBではない。
対偶:逆と裏をどちらも実施する。Bでなければ、Aではない。
ペンギンでいこう。
ペンギンは鳥だ。
逆:鳥はペンギンだ。
裏:ペンギンでないなら鳥ではない。
対偶:鳥でなければペンギンではない。
ペンギンは鳥だ、に対して正しいのは、対偶だけになる。鳥にはペンギン以外もいるから、逆と裏は間違いなんだって。
お店の方の例でも考えてみる。
その店は夜の10時を過ぎると閉まる=夜の10時を過ぎると、その店は閉まる。
逆:お店が閉まっているから、今は夜の10時以降だ。
裏:今は夜の10時以降ではないから、お店は閉まっていない。
対偶:お店が閉まってないから、今は夜の10時以降ではない。
ここから論理的に正しいといえるのは、対偶:お店が閉まってないから、今は夜の10時以降ではない、ということだけになる。だって夜の10時以降以外にも、お店が閉まっていることはあるかもしれないから。休日とか。
ちょっと面白いと思ったのでご紹介しました。。。だって普通に間違えたし。
AであればB。どちらも否定して、そしてひっくり返すと論理的に正しい。
よし、これだけ覚えたぞ。。。
あ、こんなのもあります。
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